市場情報と雑学と 〜明日使える知識を〜

某大手電気メーカーに勤める社内SE。マーケティング的なことも業務の中に入ってきているなかで有望な市場分析を発信していきます。また、導入してきたなかで便利な小物があれば紹介していきたいと思います。

阿里巴巴(アリババ)とはどんな会社?

名前は聞くけども、中国のアマゾンというくらいしか筆者は知識がありません。

おそらくこのページを閲覧している人は似たような認識かと思います。

どれくらい成長している企業なのか、どのような戦略をもっているのか。

 

阿里巴巴という企業について調べてみようと思います。

 

なお、阿里巴巴はソフトバンクの投資の中で最も成功した事例として語られます。 

阿里巴巴グループの略歴

1999年3月に創業し、BtoB電子商取引を中心と開業されました。

ジャック・マーのドキュメンタリーとして映画化もされています。

https://www.youtube.com/watch?v=RkVJNOQ7B74&feature=youtu.be

 

英語教師をしていたジャック・マーはアパートの1室で17人の仲間とスタートアップしました。そこから20年で従業員10万人、時価総額50兆円の会社へと急成長します。

ジャック・マーは海外で中国の会社の知名度が低く、ビールの会社にせよ日本・ドイツは出てくるが、中国の会社は出てこないことに気づきました。

情報戦として、インターネットの世界では中国の情報を発信しなければ中国の商品は売れない、そこで債権回収に難のある中国市場でBtoB向け広告、すなわち製品情報を載せ、大口購入の顧客が買い取るという仕組みを手数料無料で打ち出します。

よく流通量と売上高を別で報道される仕組みはこういうところから来ているのかもしれません。

阿里巴巴は競合を中国国内では無くシリコンバレーと見ていたようで、IPOまでの期間は996(朝9時から夜9時まで週6日)に代表されるように多大な労働時間で働きました。

amazonの経営理念に「顧客中心主義」というものがあり、安さを喜ばない客はいない、というものがあります。

阿里巴巴でも同様の理念があり安さを武器に戦いを仕掛けて行きます。

 

1.成功報酬では無く、有料会員の会費を収益とするBtoBプラットフォーム

2.PayPal資本のeBayの参入。日本ではCtoCオークションサービスとして参入するもYahooに負け撤退。同じ轍を踏まないよう中国へは1億ドルを超える投資を行う。対し、阿里巴巴はCtoC(タオバオワン)にも無料戦略を取り、ユーザー数を拡大。

3.PayPalの収入源を潰すため、電子決済サービス「アリペイ」を導入。タオバオワンでの手数料を無料にしました。結果eBayは収益を取れず中国市場から撤退します。

4.しかし、1~3の間は収益性がありません。そこで天猫というBtoCサービスを開始しeコマース事業へ参入します。ここでアリペイによる手数料とBtoC出店手数料をとることで収益化に成功し、中国という巨大マーケットを手中に収めることに成功します。

 

ソフトバンクとの関係

2000年に2000万ドル(20億円)、2004年に6000万ドルの融資をソフトバンクより受けています。現在の主要株主はソフトバンク29.2% ヤフー15%となっています。現在の時価総額は4970億ドル(50兆円)となっていますので概ね1000倍近くの暴騰となっています。

 

当時は無名であった中国企業に対し、融資を実行する目を持っていることが非常に優れていると感じますね。孫さんが投資を決めた最終判断は眼だったそうです。野獣の匂いを感じた。とのこと。

 阿里巴巴グループの売上高推移(単位:元)

次に売上の推移を見ていきます。

指数的に伸びていることが眼に取れます。2018年の売上高は376,844百万人民元(5兆6千億円 前年比50%増)となっています。純利益は87,600百万人民元(1兆3千億円)利益率は23%となっています。

 

f:id:ysky24:20191002234133p:plain

 次に売上の割合を見ていきます。

8割強をECサイトで稼いでいます。ただし投資に伴い、粗利率は減少しています。

f:id:ysky24:20191003184205p:plain

収益の85%はEC

阿里巴巴グループの事業

上記でも少し説明しましたがコア事業として

・CtoCプラットフォーム 淘宝網タオパオ 日本で言うところのヤフオク

Amazon転売ヤーにはおなじみの アリエクスプレス 日本で言うところのAmazon

・BtoBプラットフォーム 1688.com アリエクよりも比較的安価、大ロット

・広告プラットフォーム 阿里妈妈(アリママ) 日本で言うところのGoogleアドセンス

・物流 ツァイニャオ

クラウド Alibabaクラウド(中国シェア50%)

QR決済 アリペイ

と、Eコマースに関わる事業を抑えています。

f:id:ysky24:20191003184626p:plain


中国シェア50%を超えるAlibabaクラウドの展望

8月にテンセントが日本でのクラウド事業に参加することを発表しました。

日本では圧倒的にAmazon(AWS)、次いでGoogleGCP)、Microsoft(Azure)と続きます。中国内ではGoogleAmazonを遮断する国策検閲ファイアーウォール(通称 金盾)の影響もあり、圧倒的に中国企業がシェアを取っています。

アジア向けでシェアを取るため、中国国内法の検閲を回避する必要があり、リージョンごとに拠点を分散しています。

例えば日本国内では、日本リージョンにデータを保管しており中国当局のデータ提出要請を回避しています。(ただし、中国共産党をどこまで信じられるか、が重要な気もしますが)

 

f:id:ysky24:20191002234633p:plain

データ:https://www.techinasia.com/malaysia-city-brain

 

以上で、ざっくりと阿里巴巴について調べてみました。

中国国内でのシェアを取る経緯など、個人的には面白いと思います。

中国市場は地球規模で見て20%に届こうとしている巨大マーケットです。

正直国策企業として、楽をしてマーケットを取っている印象がありましたがやはり企業成長には明確なビジョン、そして多大な努力、運が必要なのだと改めて感じました。

 

筆者は阿里巴巴の成長を応援致します。

にほんブログ村 投資ブログ 投資情報へ
にほんブログ村


金融・投資ランキング